Obsidianでモリサワ BIZ UDなど任意のフォントを使う
どうも、お久しぶりです。vorotamorozです。本当に久しぶり。
書きたいことも溜まっているのですが、時間がいよいよ欠乏しています。
さて。以前使い始めたObsidian。完全に自分の生活の一部になっています。
作ったプラグインは結局
- Self-hosted LiveSync
- TagFolder
- Screwdriver
と3つになってきて、関連するプロジェクトも
- LiveSync-classroom
- self-hosted-livesync-server
と増えてまいりました。
これはいずれしっかり書きますね。
今回は、Obsidianに好きなフォントを設定する方法。
※一部CSS効いてなかったので修正しました。(2022.03.26)
あと、下の方にScrewdriverで一発で設定できるファイル載せてます。
最近、色々な書き物にBIZ UDを使い始めました。これが非常に快適です。
せっかくなので、これをObsidianでも使用できるようにフォント設定したい。そんなニーズを満たしてみました。
設定するには、CSS Snippets
を使用します。
Vaultの下の、.obsidian
フォルダにsnippets
というフォルダを作成し、ここにwebサイトのデザインよろしくCSSを置いていきます。
とはいえ適用したいCSSのみで構いません。テーマよりはるかに楽ですね。
たとえば、WindowsでBIZ UDゴシックを使用するのであれば、下記のような感じになります。
:root {
--default-font: -apple-system, BlinkMacSystemFont, Segoe UI, Helvetica, Arial, sans-serif, Apple Color Emoji, Segoe UI Emoji;
--editor-font: ui-monospace, SFMono-Regular, SF Mono, Menlo, Consolas, Liberation Mono, monospace;
--override-font: "BIZ UDPゴシック";
}
.cm-line,.CodeMirror-lines {
font-family: var(--override-font), -apple-system, BlinkMacSystemFont, Segoe UI, Helvetica, Arial, sans-serif, Apple Color Emoji, Segoe UI Emoji;
}
.markdown-preview-view {
font-family: var(--override-font), -apple-system, BlinkMacSystemFont, Segoe UI, Helvetica, Arial, sans-serif, Apple Color Emoji, Segoe UI Emoji;
}
これをたとえば、font_jp.css
として配置すると、Settings
->Appearance
のCSS Snippets
にスイッチが表示されるようになり、ONにするとぱっとフォントが変更されます。
ただし、この方法ではデバイスにBIZ UDゴシックが入っていないと表示できません。また、Windowsに同梱されているフォントはあくまでWindowsで使用するためのフォントのため、コピーすることはできません。
フォントライセンスは非常に厳しいことが多いです。慎重にライセンスを確認し……と、先日までは続けなければいけなかったところでしたが、つい先日モリサワがBIZ UDゴシックをOSSで公開しました。これは衝撃ですね。非常に難しいと言ったフォントライセンスも、SIL Open Font License
と非常にわかりやすいライセンスが選定されています。
という事で、BIZ UDゴシックを使用します。Obsidian向けのCSSとして変換済フォントの再配布もしちゃいましょう1。
フォントファイルの変換
まず、このフォントはttf形式のファイルとして配布されています。そのため、ObsidianというかWebではそのまま使用できません。
Obsidianでは、woff
形式のフォントに一手間加えたものが使用できます。
色々ツールはあるのですが、武蔵システムさんのWOFFコンバータが一番簡単です。
深いことを考えずに使えるアプリケーションで、やることは変換前ファイルにBIZUDPGothic-Regular.ttf
をドラッグ&ドロップして、「変換開始」ボタンを押すのみです。簡単ですね。
そうすると、BIZUDPGothic-Regular.woff
というwoff
形式のフォントファイルが生成されます。
単なるweb向けであれば、woffファイルをそのまま使用すれば良いのですが、Obsidianで使用するためにはCSSファイルに埋め込む必要があります。
そこで、このファイルを、DataURIに変換します。これも道具は何でも良いのですが、以前僕が作った変換ツールは下記になります。
DATAURI Encode Tool
ぽいっと放り込むと勝手に変換が行われます2
変換されたOpen BIZUDP...
をクリックすると、data:application/
から始まる長ーいURLが作成されます。
これを、下記のように使用します。
@font-face {
font-family: "BIZUDPCONVERTED";
/* ↓ここにフォントを入れる */
src: url("data:application......==") format('woff2');
}
:root {
--default-font: -apple-system, BlinkMacSystemFont, Segoe UI, Helvetica, Arial, sans-serif, Apple Color Emoji, Segoe UI Emoji;
--editor-font: ui-monospace, SFMono-Regular, SF Mono, Menlo, Consolas, Liberation Mono, monospace;
--override-font: "BIZUDPCONVERTED";
}
.cm-line,.CodeMirror-lines {
font-family: var(--override-font), -apple-system, BlinkMacSystemFont, Segoe UI, Helvetica, Arial, sans-serif, Apple Color Emoji, Segoe UI Emoji;
}
.markdown-preview-view {
font-family: var(--override-font), -apple-system, BlinkMacSystemFont, Segoe UI, Helvetica, Arial, sans-serif, Apple Color Emoji, Segoe UI Emoji;
}
これで、あらゆる端末でBIZ UDゴシックを使用して、ノートが取れるようになります。
ただ、このCSSファイルですが、モバイルに持って行くのがなかなか面倒。結局iOSで.snippets
にファイルを置く方法はイマイチわかってません。
そこでScrewdriverを使用します。
Screwdriverでねじ込む
まずひな形を下記のような形で作って、
---
target: .obsidian/snippets
ignores:
- /node_modules
- /.git
filters:
- _OSS\.css
---
# .obsidian/snippets/Obsidian_BIZUDPGothic_OSS.css
```.obsidian/snippets/Obsidian_BIZUDPGothic_OSS.css
```
コードブロックの中にCSSを貼り付けます。
(貼り付けたものはgistに置いておきます)
そしてコマンドパレットからScrewdriver: Restore files
を実行すると、なんと。一瞬でCSSファイルを.obsidian/snippets
フォルダに入れることができます。
ちょうど、このスクリーンショット動画と同じですね。
あとはSettings
->Appearance
でObsidian_BIZUDPGothic_OSS
にチェックを入れると、読みやすいBIZ UDゴシックをObsidianで使用できます。
ぜひ一度お試しください。イチオシフォントです。
- Original or Modified Versions of the Font Software may be bundled, redistributed and/or sold with any software, provided that each copy contains the above copyright notice and this license. These can be included either as stand-alone text files, human-readable headers or in the appropriate machine-readable metadata fields within text or binary files as long as those fields can be easily viewed by the user.
のため、再配布可能と認識しています。もし認識が間違っていればご教示ください。
- Original or Modified Versions of the Font Software may be bundled, redistributed and/or sold with any software, provided that each copy contains the above copyright notice and this license. These can be included either as stand-alone text files, human-readable headers or in the appropriate machine-readable metadata fields within text or binary files as long as those fields can be easily viewed by the user.
全部クライアント側で処理されるので安心してください。 ↩︎